一般動詞 have

スポンサーリンク

今回は一般動詞の中でも、「have」について詳しく見ていきたいと思います。「have」は訳し方がいろいろあるので、目的語が何なのかによって使い分けましょう。

まずは基本となる訳し方「(物)を持っている」です。

You have a fancy car.
「あなたは高級車を持っています」

I don't have a math notebook.
「私は数学のノートを持っていません」

Do you have an umbrella today?
「あなたは今日、傘を持っていますか」

というふうに、本当によく使います。

次に「(人)がいる」という訳し方です。

「その場にいる」ではなく「自分にとってこういった存在の人がいる」という意味で使います。
I have a sister.
「僕には妹がいます」
というような使い方です。
これを「僕は妹を持っています」と訳すのはおかしいですよね。

なお、sisiter には「女性のきょうだい」という意味があるので、ここでは「妹」と訳しましたが「姉」と訳すこともできます。年上か年下かを、日本ほど重視しない文化では sister は「どちらでも」使えて便利なんですね。
あえて「姉」という場合は big sister や older sister、「妹」という場合は little sister や younger sister という言い方もあります。

そのほかの「(人)がいる」という have の使い方を挙げておきます。

have a brother「兄(弟)がいる」
brother も sister と同じ考え方で「男のきょうだい」なら「兄」でも「弟」でもかまいません。はっきり「兄」と言いたい場合は big brother や older brother、「弟」と言いたいときは litter brother や younger brother が使えます。

have two daughters「娘が2人いる」
daughter は「娘」という意味です。読み方は「ドーター」と簡単なのですが、「発音しない gh」が入っていて、つづりが長くて覚えにくいです。daughter から gh を抜くと dauter で分かりやすいのですが…。この「発音しない gh」というのは今後もいろいろな単語に登場しますので、慣れていってもらうしかありません。
ちなみに「息子」は son で読み方は「サン」です。daughter に比べてずいぶん簡単ですよね。

have many friends「友達がたくさんいる」
many は「多くの」という形容詞です。friend がたくさんということは、もちろん2人以上なので s をつけて friends になります。

have a nice teacher「いい先生がいる」
nice は「よい」「すてきな」「やさしい」という、いい意味の形容詞です。
I have a nice teacher.「私にはいい先生がいる」
と生徒が使うこともできますし
We have a nice teacher.「うちにはいい先生がいる」
と学校側が使うこともあります。

次は「(動物)を飼っている」という訳し方です。

I have a dog.
「私は犬を飼っています」
というような使い方です。
これを「私は犬を持っています」と訳したのでは「犬」を物扱いしてかわいそうですよね。ペットの場合は「~を飼っている」と訳しましょう。

ただし「馬主が競走馬を所有している」というような話題なら、動物であっても「馬を持っている」という訳し方もありえます。

次は「(食べ物)を食べる」という訳し方です。

We have soba on New Year's Eve.
「私たちは大みそかにそばを食べます」
というふうに使います。

もちろん、食べ物を「ただ持っているだけ」の場合は
I have ten cookies.
「私はクッキーを10枚持っています」
と訳しておけばいいのです。

ですので、食べ物の名前が目的語になっていたら必ず「~を食べる」と訳すわけでもなく、状況によって使い分けてください。

具体的な食べ物の名前以外でも
have a meal「食事をとる」
have breakfast「朝食をとる」
have lunch「昼食をとる」
have dinner「夕食をとる」
have a snack「おやつを食べる」
といった使い方ができます。

次に「(イベント)を開催する」という訳し方です。

They have a meeting on Mondays.
「彼らは毎週月曜日に会議をします」
というような英文の場合です。
「~を開催する」という改まった訳し方より、「~をします」という訳し方のほうがわかりやすい場合もあるので、臨機応変に訳していくとよいでしょう。

have a party「パーティーを開く」
have a big sale「大安売りをする」
have a concert「コンサートを行う」
have a wedding ceremony「結婚式を挙げる」
というように「~を開催する」という意味は変えずに、そのイベントに適した訳し方をしておきましょう。

最後に「(病気)にかかっている」という訳し方を見ておきます。

I have a stomachache.
「私はお腹が痛いです」
というような訳し方です。
stomachache で「腹痛」です。
「腹痛にかかっている」という考え方でよいのですが、そのまま日本語にしてしまうとちょっとおかしいので、「お腹が痛いです」という訳し方にします。

病名によって「~にかかっている」という訳し方が日本語として適さない場合もありますから、これも臨機応変に自然な日本語を探してみてください。

have a headache「頭痛がする、頭が痛い」
have a cold「カゼをひいている」
have cancer「ガンにかかっている、ガンにおかされている」
have a heart attack「心臓発作に襲われる、心臓発作を起こす」
などです。

タイトルとURLをコピーしました