分詞構文 受動態

今回は分詞構文の being や having been を省略するパターンを見ていきます。

まず
When it is seen from a distance, the tree looks like a giant.
「遠くから見る(見られる)と、その木は巨人のように見える」
という文を分詞構文にしていきたいと思います。

 接続詞の When を省略します。
 主語は主節が the tree、副詞節(従属節)が it で単語としては違うのでわかりにくいかもしれませんが、it の指すものは the tree です。ですので副詞節の it も省略できます。
 While you are walking … のような進行形ならbe動詞は無視して walking という~ing形だけを残せばよかったのですが、受動態になっている場合は違います。be動詞を~ing形にする必要があります。この文の場合は is を being にします。その後ろに受動態を作る過去分詞をそのまま残します。
 一応、③までで分詞構文としては完成です。ですが受動態の場合はたいてい文頭の being を省略してしまいます。なので分詞構文には~ing形の現在分詞ではなく過去分詞から始まる形もよくあるのです。

この手順で出来上がるのが
Seen from a distance, the tree looks like a giant.
という分詞構文です。

次に
Because I had been asked to become a member, I joined the club.
という英文を分詞構文にしましょう。

 接続詞の Because を省略します。
 主語は I で、主節も副詞節も共通ですので省略します。
 この文の場合は、主節が過去形、副詞節が過去完了形(大過去)で副詞節のほうが時制が古いので、完了形の分詞構文を作ることになります。完了形の分詞構文は動詞の部分を「having + 過去分詞」にします。受動態なのでbe動詞も残す必要があり having been asked となります。
 完了形ではない普通の受動態の分詞構文と同様に、③までで一応完成です。しかし、完了形の受動態の場合にもたいてい having been を省略します。なので過去分詞から始まる分詞構文になります。

これでできるのが
Asked to become a member, I joined the club.
という分詞構文です。
being の省略なのか、having been の省略なのかは自力で見分ける必要がありますので、単独の文で見るとわかりにくいですね。ただ、分詞構文は基本的には書き言葉なのである程度まとまった文章の中で登場し、時制の違いなども想像可能です。

実は受動態だけでなく、be動詞 + 補語(形容詞、名詞など)の文でも being や having been は省略可能です。

Since he is a little child, he cannot stay home alone.
「小さい子供なので、彼は1人で家にいることはできません」
という文なら
 接続詞の Since を省略します。
 主語は主節も副詞節も he なので省略します。
 be動詞の is を being にします。
これで
Being a little child, he cannot stay home alone.
という分詞構文が完成です。

しかしたまに being も省略して
A little child, he cannot stay home alone.
のような形になっていることもあります。
分かりにくくなるので、普通は受動態以外では being や having been は省略しないのですが、大学入試の長文問題など「ややこしいのが当たり前」の文章では、補語の名詞や形容詞だけを残した分詞構文を見かけることもあります。

このような文を見たら「何だろう、最初の A little child というのは?」と戸惑いますね。
文法的にすんなり読めない唐突な文を見たら「接続詞」「主語」「be動詞」が省略された分詞構文ではなかろうかと疑ってみてください。

最後に否定語がつく場合の受動態の分詞構文です。

Because it is not known to many people, this magazine doesn't sell well.
「この雑誌は多くの人には知られていないので、売れ行き良くない」
という文を分詞構文にしていきましょう。

 接続詞の Because を省略します。
 主語は主節が this magazine、副詞節は it ですが、it の指すものは this magazine なので同一とみなして it を省略します。
 is known の受動態の部分を being known とします。
 is の後に not という否定語がついているので being known の直前に置きます。
 ④までで完了としても構いません。ですがここでも「受動態の分詞構文は being が省略できる」というのを適用して Not known といきなり Not の後ろに過去分詞を置くことも可能です。

⑤までの手順でできる分詞構文が
Not known to many people, this magazine doesn't sell well.
です。

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