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関係代名詞 主格 which | 英語検定に挑戦!

関係代名詞 主格 which

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今回は「〜するもの」「〜された動物」など、人以外を関係代名詞を使って修飾する方法を見ていきます。

まず
Look at the cat which is sleeping on that car.
「あの車の上で寝ている猫を見て」
という英文です。

もともと
① Look at the cat.「その猫を見て」
② It is sleeping on that car.「それはあの車の上で寝ています」
という2つの英文があったと考えましょう。

これらの2文を1つにまとめるにはどうすればいいのでしょうか。
そうです。まず2文で共通しているものを見つけます。
①の the cat、②の It は同じ猫のことですよね。
ここを先行詞と関係代名詞に変えていきましょう。

「先行詞」などの文法用語がよくわからないという方は、「関係代名詞 who」で解説していますので、先にご覧ください。

①の文はそのままにして、②の文を①の文に足したいので、先ほど見つけた共通のもの It を関係代名詞に変えます。
人の場合は who という関係代名詞を使ったのですが、今回は動物なので which という関係代名詞を使うことになります。
動物・物・事の場合は which です。
すると②の文は which is sleeping on that car という関係詞節に変わります。

①の the cat を先行詞にするので、その直後にwhich is sleeping on that car をくっつけましょう。
これで
Look at the cat which is sleeping on that car.
という関係代名詞を使った文が完成です。

日本語に訳すときは「先行詞+関係詞節」でできた「the cat which is sleeping on that car」の部分は後ろから順に一気に訳すようにします。Look at はひとまず無視です。
on that car「あの車の上で」、is sleeping「寝ている」、the cat「猫」の順になるので「あの車の上で寝ている猫」と訳しておいて、それから Look at がどういう扱いなのかを考えます。「~を見て」なので「あの車の上で寝ている猫を見て」でいいですね。

英文を訳すときに何でも「前から前から」訳して「見る」「猫」・・・のように考えていたのでは中一レベルの英文でさえもうまく理解できないでしょうし、関係代名詞を使った文ならなおさらです。「先行詞+関係詞節」でできた部分は基本的には後ろから順に一気に訳すというのを癖づけておくだけで、ずいぶんと英文読解がラクになります。

次に
The bag which is on the desk is Rob's.
「机の上にあるかばんはロブのものです」
という英文を見ていきましょう。

もとは
① The bag is Rob's.「そのかばんはロブのものです」
② It is on the desk.「それは机の上にあります」
という2文があったと考えてみます。

②の文を「関係詞節」にして①の文の「先行詞」を修飾するために、①と②の英文で共通のものを見つけます。
①の The bag、②の It が同一の物ですね。
つまり The bag が先行詞、It が関係代名詞になります。

①の文はひとまずこのままにしておき、②の文の It を関係代名詞 which に変えると
which is on the desk
という関係詞節ができます。
これを①の文にくっつけますが、どこにくっつけるのでしょうか。
そうです、先行詞 The bag の直後です。

それでできるのは
The bag which is on the desk is Rob's.
という主部(主語となる部分)の長い英文です。

「先行詞+関係詞節」でできた部分は基本的に後ろから順に一気に訳すということが理解できていれば、このように①の文の中に②の節が侵入してきても大丈夫ですよね。
The bag which is on the desk は「机の上にあるカバン」と一気に訳しておき、それから is Rob's「…はロブのものです」を「机の上にあるカバン」と合体させ「机の上にあるかばんはロブのものです」となります。

今まで「2つの文で共通するものを見つける」ということが、関係代名詞を使った文を作る最初のステップだと話してきましたが
① English is a language.「英語は言語です」
② It is spoken in Canada.「それはカナダで話されています」
という2つの文があった場合、少し悩みますね。

②では It が「それは」という代名詞ですから、①の文のどこかの単語を指しているというのがわかりますが、①の文の English a language のどちらでしょうか。

このような場合は、実際に両方の単語を先行詞にして関係代名詞の文を作ってみましょう。

English which is spoken in Canada is a language.
カナダで話されている英語は言語です」
なんだかおかしい日本語になりましたね。
英語が言語であることなんて、幼稚園児にもわかるのでは?」とつっこみたくなります。

English is a language which is spoken in Canada.
「英語はカナダで話されている言語です」
これならすんなり納得できる日本語ですね。
まあ、たいていの大人は「英語はカナダで話されている」というのは知っていますが、小学生にこういう知識を教えるというならアリです。

ちなみに the language ではなく、あえて a language としているのは、カナダでは「英語」のほか「フランス語」も公用語なので「話されている言語の1つですよ」という意味です。

最後に
The bus that goes to Osaka leaves at ten.
「大阪行きのバスは10時に出発します」
という英文を見ておきます。

この英文には which という関係代名詞はありませんね。
人を指す関係代名詞の who が that に置き換え可能なのと同様に、which も that に置き換えることができます。
つまり
The bus which goes to Osaka leaves at ten.

The bus that goes to Osaka leaves at ten.
は同じ意味です。

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