関係代名詞 目的格 which

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今回は「私が〜したこと」「彼が〜するもの」のような関係代名詞の使い方を見ていきます。

I like the bag.「私はそのカバンを持っています」
My mother made it.「私の母がそれを作りました」
という2つの文があるとします。
これらを関係代名詞を使って1つにまとめましょう。

まず①の文と②の文で共通しているものを見つけます。
①の the bag、②の it は同じものですよね。
①の文はそのままで、②の文を関係代名詞を使って①の文にくっつけたいと思います。
①の the bag先行詞、②の it 関係代名詞となります。

「先行詞」などの文法用語がよくわからないという方は、「関係代名詞 who」で解説していますので、先にご覧ください。

関係代名詞は動物・物・事の場合は which を使います。
②の文は
my mother made which
となりますね。

ただし、関係代名詞が最後にくるのでは具合が悪いのです。関係代名詞は先行詞の直後におかなければなりません。
ですから which を先頭に出して
which my mother made
としておきましょう。

さて、②の文を変換し終わったら、①の文にくっつけていきましょう。
先行詞 the bag の直後につけるので
I like the bag which my mother made.
「私は母が作ったカバンを気に入っています」
という文ができました。

次に
The stake wasn't good.「そのステーキはおいしくなかったです」
I ate it last night.「私はそれを昨夜食べました」
という2文を関係代名詞を使って1つにまとめてみましょう。

まずは2つの文から共通のものを見つけます。
①からは The stake、②からは it が見つかりましたね。
先行詞となるのが The stake で、関係代名詞となるのが it です。

つまり②の文は
I ate which last night
と変わります。

ただし関係代名詞の which は先行詞 The stake の直後にくっつけるため、前に出しておかなければなりません。
そこで②の文は
which I ate last night
となります。

では、先行詞となる The stake に②をくっつけてみましょう。
The stake which I ate last night wasn't good.
「私が昨夜食べたステーキはおいしくなかったです」
という英文ができました。
関係代名詞に導かれた which I ate last night という形容詞節が、The stake と wasn't good. の間に割り込む形になります。

次は前置詞の扱いについて確認しておきましょう。

The house is quiet.「その家は静かです」
He lives in the house.「彼はその家に住んでいます」
という2つの文を関係代名詞でまとめましょう。

まずは①の文から The house、②の文から the house が共通のものとして見つかりますね。
①の The house先行詞、②の the house関係代名詞となります。

つまり②の文は
he lives in which
と変わります。

ただし、関係代名詞の which は②の節の中では先頭にいないといけませんね。
ですので
which he lives in
となります。

これを先行詞となる①の The house の直後にくっつけますので
The house which he lives in is quiet.「彼が住んでいる家は静かです」
という英文になります。

このように1つずつ丁寧に、文法規則に沿って英文を作っていけば問題はないのですが、いきなり「『彼が住んでいる家は静かです』を英訳しなさい」という出題をされると
The house which he lives is quiet.
としてしまって、前置詞の in を忘れる人が多いのです。

関係詞節と先行詞を足して英文を作ってみて、完璧な英文にならなければいけません。
The house which he lives in is quiet.
ならば
he lives in + 先行詞 The house で
He lives in the house.
という完璧な英文ができますが、
The house which he lives is quiet.
からですと
he lives + 先行詞 The house で
He lives the house.
としかなりません。

in に限らず、関係代名詞の文では前置詞を忘れやすいということを念頭に置いて、常に確認する癖をつけておきましょう。

最後に関係代名詞の「主格」と「目的格」という区別についてお話しておきます。

まず、今回解説してきた英文の関係代名詞はすべて「目的格」です。
① I like the bag. + ② My mother made it.
では②の目的語である it が関係代名詞 which に変わり
I like the bag which my mother made .
となりました。

① The stake wasn't good. + ② I ate it last night.
では②の目的語である it が関係代名詞 which に変わり
The stake which I ate last night wasn't good.
となりました。

① The house is quiet. + ② He lives in the house.
では②の目的語である the house が関係代名詞 which に変わり
The house which he lives in is quiet.
となりました。
このように「目的語」が関係代名詞に変わったものは「目的格」と呼びます。

では「主格」とは何かというと、「主語」が関係代名詞に変わったものです。「関係代名詞 who」「関係代名詞 主格 which」で解説しているものはすべて「主格」です。

① Look at the cat. + ② It is sleeping on that car.
ならば②の主語である It が関係代名詞 which に変わりますので
Look at the cat which is sleeping on that car.
となります。
このような関係代名詞は「主格」です。

主格」「目的格」の見分け方ですが
主格」の場合は関係代名詞の直後に動詞があります。
Look at the cat which is sleeping on that car.
主語が関係代名詞に変わったので、主語が消えたんですよね。

目的格」の場合は関係代名詞の直後に主語があります。
I like the bag which my mother made .
目的語が関係代名詞に変わったので、主語はそのまま残っているのですね。

「この関係代名詞は主格か、目的格か」のようなテスト問題はほとんど見かけませんが、初めて関係代名詞を習ったときには1回ぐらい出題されるかもしれませんので、見分け方を覚えておきましょう。

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